【市長にきいてみた!】 小松市の〈子育て支援が手厚い〉理由
こんにちは。小松市にはさまざまな支援制度がありますが、手厚いのが【子育て世代をサポートする支援】。
今日は一歩踏み込んで、なぜそんなに子育て支援に力を入れるのか、宮橋勝栄(みやはししょうえい)市長にきいてみました!
市長室ってどんなところ?
まず、市長室の簡単なご紹介を。小松市庁舎の中にある市長が執務を行う部屋で、大きなデスクがあったり、応接セットがあったり、広々とした明るい空間です。
室内は小松の銘品だらけ。人間国宝の壺に始まり、九谷焼の靴、小松の名所が織り込まれたファブリックボードなどいろいろあって、小松を凝縮したミニ美術館のよう。改めて、小松のものづくりの技術にため息です。
成人するまで寄り添う【子育て支援】
さて、それでは本題へ。結婚、妊娠、出産、マイホーム取得、子育て、修学、進学と、小松市では、子どもが生まれる前から大学進学に至るまでさまざまな支援・応援制度を整えています。
noteでも子育て支援や、住宅購入などの定住支援についてご紹介しました。下記リンクの記事で一覧にしています。「赤ちゃん紙おむつ定期便」など、小松市ならではの政策もいろいろありますので、ぜひチェックを!
上記の記事にない支援制度はこちらから。専用のページがない制度もありますので、詳しくは上記リストの担当課にお問合せください。
宮橋市長にきいてみた!
小松市の宮橋勝栄市長は生まれも育ちも小松。県外の大学に進みましたが、地元に戻ってきたUターン組です。そして現在43歳と、ばりばりの子育て世代。そのあたりからきいてみました。
Q. 市長はなぜ小松にUターンされたんですか?
実は、最初から小松に戻ろうと思っていました。別に長男だからというわけではなくて、自分の将来を考えたときに、家族を大事にできる場所っていったら小松なのかなと感じていたので。
小松には自然が多いですが、雄大さというよりは【身近で気軽な自然】なんですよね。市街地から15分も行けば山も海もある。30分もあれば、市内の大体のところに移動できるんですよね。その30分圏内に、自然も交通も食べ物も職場も全部ある。それがやっぱり小松の魅力ですよね。
都会のほうが刺激はあるかもしれませんが、小松の場合、都会にもすぐ行けてしまいますしね。市長になる前も、なんだかんだと毎月のように東京に行っていましたし。小松の人は空港が身近なので、飛行機に乗るハードルが低い気がします。
Q. 小さいころからよく行った場所ってありますか?
「大倉岳高原スキー場」ですね。週末だけじゃなく、平日の放課後も行ってました。昔は学童がなかったので、冬はスキー場にみんな集まる…みたいな。大きいスキー場ではないので、リフトに乗っていれば必ず友達と会うんです。近いからみんな行くんですよね。
あとは、よく小松駅前にも行きました。小松駅周辺には美味しいお店がたくさんあるので、今もよく行きます。
最近はなかなか一緒には行けていないんですけど、自分の子どもが小さいときには、「木場潟公園」によく行きました。遊具で遊んだりとかしましたね。
Q. 市長が子育て世代だからこその政策はありますか?
「赤ちゃん紙おむつ定期便」ですね。これは【紙おむつを無償で提供する】ということだけではなくて、【お母さん方の孤独感や辛さを解消したい】という思いで始めた取り組みです。
妻から「赤ちゃんの定期健診は午後だから、寝ている時間と重なってとても負担だ」と聞いたのがきっかけなんです。赤ちゃんがいるお母さんにとっては、家に来てくれるほうが有難いということを知って、政策に生かしました。
でも〈話をするために訪問する〉となると押し付けがましくなりますよね。だから、おむつを持っていったときの何気ない会話の中で、困っていたり孤独に思っていたりという本音が聞ければ、そこから「専門家に相談してみない?」と提案することだってできると思うんです。
おむつを通して関わりを作ることで、子育ての情報を提供することはもちろん、何か胸に詰まっているものがあるんじゃないかということも察知できると思うので、そこから少しでもお母さんの孤独感を解消できないかなと考えています。
それから「おなかの赤ちゃん給付金」。生まれてからのお祝いではなくて、妊娠がわかって母子手帳を交付した時点で、小松市から5万円が給付されます。今、国からの5万円も合わせれば10万円もらえるんですが、小松市では国に先駆けてスタートしました。
お母さんからすれば、お腹の中にいるときから赤ちゃんと一緒なわけで、ずっとその命を感じている。昔の数え年の考え方ですよね。なので、お腹にいるときにお祝いして、お母さんが出産する前から給付金を使えるようにしました。
これはパン屋さんで列に並んでいたときに、市内に住むお母さん方から言われたことがきっかけです。そういう時に本音が聞けたりするので、何気ない対話は大切だなと思いますね。
Q. 学校給食の無償化にも早くから取り組んできましたよね
そうですね。国や他の市町の議論が始まっていますが、小松市では臨時交付金を使うのではなく、一般財源から捻出するという形で、2年前からスタートしました。
約5億円が必要ですが、いろんな事務作業を見直しすることで確保して、予算を大きく組み替えることができました。もし国や県が政策として学校給食無償化を始めたとしても、小松市では臨時交付金ありきではないので、その財源分は別の政策に充てられるんです。
仕事のやり方を変えることで、継続的に実施できる形が整えられたのはとても重要なことだと思っています。
Q. 市長は小松をどんなまちにしたいと考えていますか?
子どもの幸せを誰もが考えていると思うんですが、結局子どもの幸せって、周りの大人も幸せにならないとだめなんじゃないかと思うんですよね。お母さんやお父さん、それからおじいちゃんおばあちゃんがいかに幸せになれるか。そこで、子育て中のお母さんやお父さんの不安や負担感を取り除いていけるようにと考えると、子育て政策が一番大事じゃないかなと。
子どもが家族との楽しい思い出を作るためには、お母さんやお父さんの余裕が大事だと思うので、そういうところもサポートしていきたいですね。小松は比較的おじいちゃんおばあちゃんたちの近くに住んでいる方も多いですが、そうでなくても子どもを預けて安心して仕事に出かけられるように、学童やこども園も充実させていかなければいけないと思っています。
また【子どもがどう成長できるか】はとても大事だと考えているので、教育委員会といろいろな話をしながら、特色ある学校づくりや、個々の才能に寄り添ってそれを伸ばしてあげられるような教育の仕組みを作っていきたいと思っています。
Q. 最後に、子育て世代の方々にメッセージをお願いします
そうですね、やっぱり「子育てするなら、ぜひ小松で」!
小松市には、東京みたいな大きな経済圏ではないですが「小松経済圏」というのが確実にあって、仕事をするにもいい企業がたくさんあるんですよね。そして30分圏内に、仕事も家も、遊ぶところも買い物するところも、家族で過ごすような場所も、生活のいろんなものが全て揃っていて、とても便利なまち。
大きな企業や自衛隊があって人の出入りが多いからなのか、新しく入ってくる人たちを自然に受け入れる土地柄です。相談したり、一緒に楽しんだりできるコミュニティもあるし、それはほどよい田舎感があるからではないかと。
教育に関しては、市内にはたくさんの高校があって、スポーツも盛んですし、将来に向けていろんな選択肢ができる環境が整っています。地元の企業を支える人材を育てたり、進学を目指したり、一人一人に合わせた【しっかりとした高等教育を行える】まちというのは小松の強みですね。
子育てされている方に限らず、小松はとても充実した暮らしができるまちです。ぜひ、小松で豊かな暮らしを満喫してください。お待ちしています!
小松市も「こどもまんなか」推進!
現在、こども家庭庁は「こどもまんなか」を推進しています。これは〈こどもたちのために何がもっともよいことかを常に考え、こどもたちが健やかで幸せに成長できるような社会を実現する〉というもの。小松市でもこの趣旨に賛同し「こどもまんなか応援サポーター宣言」を行いました。
宮橋市長の宣言の様子はこちらから!
こまバズ(@hello_komatsu)では、市長の素顔や小松市の裏情報(?笑)などをインスタグラムで続々投稿しています。ぜひフォローしてくださいね。
みなさんも、「こどもまんなか」アクションを実行したり、「#こどもまんなかやってみた」をつけて発信したり、ハッシュタグ付き投稿(ちなみに、このnoteにもつけてます!)を〈いいね・スキ〉したりなど、ぜひぜひご協力をお願いします。
この「こどもまんなか応援サポーター宣言」にのっとり、小松市ではこれからも、こどもたち、そしてこどもたちの周りにいる大人のみなさん全てが〈幸せに暮らすことができるまち〉を目指していきます!!