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【まもなく北陸新幹線駅開業】第2弾!小松のみなさんに聞いてみました

2024年3月16日の北陸新幹線「小松駅」開業に向け、盛り上がる小松の様子をお伝えする【まちのみなさんに聞いてみました】シリーズ、第2弾!

前回に続き「Komatsu九」に潜入して、新幹線が開通する小松への期待の声を伺ってきました。今回は6月に先行開店していたフードエリアの名店です。リピーターが多いという人気メニューもご紹介しますよー。

在来線の改札口を出ると「Komatsu九」が

ごちゃまぜが楽しい!【小松KABULET】

小松駅高架下に4つの区画をもつ「Komatsu九」。在来線改札口の正面にあるのが〈フードエリアA〉の【小松KABULET】(こまつカブーレ)。社会福祉法人佛子園が運営するフリースペースです。

学校帰りの中高校生が電車やバスの待ち時間に利用するほか、居場所のような形でふらっと訪れる地域の方も。すっかり地元の憩いの場として定着しています。

フリースペースといっても、食が充実しているのが特徴。さくっと食べられる卵かけ御飯や、台湾名物ルーロー飯、そばにラーメン、さらに能登のクラフトビールもあれば、小松の銘菓「月よみ山路」のスイーツセットまで。悩むのも楽しいラインナップです。

小松産の米を使った「卵かけ御飯」のほか、麺類、丼、コーヒー、クラフトビールまで!

佛子園は多世代共生型の福祉施設のほか、温泉や飲食店など地域交流の拠点となる事業を各地で展開していて、ここ【小松KABULET】では手掛けるすべての飲食店のメニューが注文できるという、佛子園の集大成ともいえるお店だそう。

小松の町中華をイメージしたスペースなど、雑多なごちゃまぜ空間が魅力

店内には野菜や駄菓子、九谷焼などの販売スペースもあり、いろんなものがごちゃまぜの空間は、ざわざわした駅の雰囲気ともぴったり。この〈カブーレ〉のネーミングの元となった〈歌舞伎→かぶれる→夢中になる〉、そのまんまです。

【小松KABULET】の圧倒的人気メニューは「中華そば」。なんと3分の1の方が注文するんだとか!

宗田節・サバ節・アゴ節・イワシ節に利尻昆布という贅沢な魚介系スープに、鶏ガラと豚背ガラの動物系を合わせたタブルスープ。化学調味料は一切使わず、風味豊かな能登の醤油を効かせた、優しい味わい。毎朝丁寧に出汁をとり、野々市の製麺所から麺を取り寄せるいうこだわりようです。

リピーターが多いという「中華そば」850円

9月には駅前の広場で北陸のブルワリーのビールが飲み比べできる「駅ビアこまつ」を企画し大盛況。にぎわい創出イベントにも力を入れる、【小松KABULET】代表の岸本貴之さんに、新幹線への期待を伺いました。

社会福祉法人佛子園理事で、小松KABULET代表の岸本貴之さん

[岸本さん]
店をオープンするまで駅にはあまり人がいないと思っていたのですが、どこから湧いてくるのだろうというくらい毎日多くのお客さんが来てくださっています。この場所に店をオープンしたのは〈小松を元気にしたい〉という思いから。新幹線が開通すればもっと多くの方が来られると思いますので、商店街の方などと連携しながら「駅ビアこまつ」を毎年開催したいですね。人の顔が見える小松らしいイベントとして定着して、駅前活性化の一助になれれば嬉しいです。


小松KABULET
[営業時間]7時〜21時
[定休日]なし
[連絡先]0761-58-1805


小松といえばココ!【カレーの市民アルバ】

続いては、西口ロータリー前〈フードエリアD〉にある【カレーの市民アルバ】です。

小松でカレーといえばアルバ!全国的に有名な「金沢カレー」の一つですが、1971年に小松の地で生まれた〈小松のソウルフード〉。県内をはじめ全国に約10店舗あり、お店はそれぞれ独立して経営されていますが、ルーは全て小松の工場で作られているんです。

学生やビジネスマンの利用も目立ちます

そのアルバの命ともいえるルーを作っているのが、小松駅店の店長、東高志さんです。2016年に小松駅にお店を出して7年。高架下が「Komatsu九」に変わっても、小松発のカレーを提供し続けています。熱心に通う地元のリピーターも多いとか!

トッピングはさまざま、ごはんの量も選べます

アルバは、タマネギをたっぷり使い、野菜と牛肉をじっくり6時間以上煮込んだ欧風カレー。トッピングの種類の多さも自慢ですが、一番人気はやっぱり「満塁ホームランカレー」!揚げたての豚カツ、クリームコロッケ、ハンバーグにウインナー。トッピングが4つどーんと乗っていることから〈満塁ホームラン〉と命名されました。

実は、元メジャーリーガーの松井秀喜さんが、星稜高校時代に甲子園に行く前にアルバのカレーを食べていたことにあやかり名付けられたそう。ちなみにごはんは大盛り!(トッピングはそのままに、「レディースホームランカレー」というごはん普通盛りのバージョンもあります)

大盛りごはんでボリュームたっぷり「満塁ホームランカレー」1300円

東さんによると、小松駅周辺の開発が進み、こまつの杜やサイエンスヒルズこまつ、カブッキーランド目当ての親子連れが目立つようになったそう。さらに公立小松大学ができたことで、ここ数年、若い世代を中心に駅が賑わっているといいます。

来年3月には北陸新幹線が延伸。新幹線駅としてさらに人の乗降が増える見込みの小松駅。新幹線への期待を覗ってみました。

[東さん]
「Komatsu九」ができたことで、電車を利用しない人たちも小松駅を訪れるようになりましたね。年配の方が増えたという実感があります。小松はもともとビジネスの方が多く訪れる街。小松空港と小松駅がもっと便利につながれば相乗効果が期待できますし、小松駅が良くなって人が増えれば駅前も元気になるはずです。たくさんの人が小松駅を利用して、小松の活性化につながることを期待しています。


カレーの市民アルバ 小松駅店
[営業時間]11時〜20時
[定休日]無休
[連絡先]0761-22-3750


まとめ

「Komatsu九」ができて、明らかに人の流れが変わったという店主のお二人。特に高校生の姿が目につくようになったのが大きな変化だそう。

これまでは電車やバスの乗降場でしかなかった駅。何も買わなかったとしても〈なんとなくいることができる〉というお店ができたことや、人が普段から行き交い、明るくて活気のある「みんなの居場所」になったからかもしれません。

幅広い年代のお客さんで、賑わう小松駅。2024年3月16日に迫る北陸新幹線の開通で、さらに多くの人たちで行き交う場所になります。来月も小松のみなさんの期待の声をお届けしますね。お楽しみに!