見出し画像

【潜入!小松のおすすめスポット】 子どもから大人まで…〈航空プラザ〉がすごい

こんにちは。休日、子どもたちをどこに連れていこうかと悩まれている親御さんも多いかもしれません。そこで今日は「潜入!小松のおすすめスポット」と題して、子どもたちと一緒に遊べる施設をご紹介します。
数ある中でも、小さいお子さんから大人まで楽しめる、しかも晴雨関係なく遊べる「航空プラザ」をピックアップしました。ぜひお出かけのご参考に!


日本海側唯一! 航空機の博物館

小松空港の目の前にある石川県立航空プラザは、1995年に開館した日本海側唯一の航空機の博物館です。小松空港は航空自衛隊小松基地との共用となっているため戦闘機を見にくる方が多く、航空自衛隊関連の展示もある航空プラザはマニアの方にも人気のスポット。この1年間の来館者数は年間約17万人(コロナ前はなんと27万人以上!)ということで、週末を中心にたくさんの方が訪れる場所となっています。

航空プラザ外観
小松空港の目の前にある石川県の施設、航空プラザ

見応えあるのはやはり実機の展示。小型飛行機からジェット戦闘機まで17機を間近で、しかも触ることだってできてしまいます。建物の前にも2機。敵の潜水艦から艦隊を守り航路を確保する対潜哨戒ヘリコプター「ちどり」には中に入ることができて、操縦席にも座れます。

冨士KM-2 初等練習機と対潜哨戒ヘリコプターHSS-2B
冨士KM-2 初等練習機(左)と対潜哨戒ヘリコプターHSS-2B(右)
HSS-2B
実際に運用されていた機体は迫力満点
HSS-2B内部
軍用機とあって配線なども剥き出しのまま


エントランスにはカフェやショップ

入口を入ると目の前にはまたまた実機が。アクロバット飛行で名を馳せた「ピッツS-2B」で、民間初のアクロバットチームとして日本国各地で曲芸披露してきた名機だそう。塗装がまた華やか!

エントランス
広々としたエントランス
ピッツS-2B
展示されている「ピッツS-2B」

他にも、戦闘機パイロットのマネキンがあったり…。

戦闘機パイロットのマネキン

約30秒滑空できる「電動紙飛行機」なるものが売っていたり…。

電動紙飛行機

みんな大好き、ガチャもありますよ。

ガチャ

そして一角にはカフェも(現在はドリンクのみ提供)。このカフェに併設して飛行機関連グッズの販売スペースがあり、お店の方に伺うと、取り扱いは数千種とか。子どもからマニアまで幅広く対応する品揃えになっています。

カフェスペース
ゆったりとくつろげるカフェスペース
販売コーナー
おもちゃから自衛隊関連まで多彩なグッズが揃う

小松空港について学べる1階の展示場

このエントランスを抜けて1階の展示室に入ると、まず目に入るのが旅客機の大きなパネル。こちらでは小松空港の歴史や、空港のいろいろな仕事の内容などがクイズ形式で学べるようになっています。

展示場入口
1階の展示場への入口
クイズ形式の展示物
空港の仕事などを楽しみながら学べる
機体の写真
小松空港に就航していた懐かしい機体の写真も展示


名物はさまざまなシミュレーター

ここ航空プラザの名物となっているのが、シミュレーターです。中でも目を引くのは全日空が使用していた実物のYS-11Aのシュミレーターで、コックピットに座ると目の前には小松の風景が。小松空港から飛び立ってぐるっと旋回、再び小松空港に戻ってくるというリアルな操縦体験が楽しめるんです。1回500円で、時間は15分ほど。当日先着順で体験できます。

YS-11Aのシミュレーター
リアルな飛行体験ができるYS-11Aのシミュレーター
YS-11Aのシミュレーター
小松空港を飛び立ち、小松の街並みを俯瞰しながら飛行
YS-11Aのシミュレーター案内板
1組500円で先着順で体験可能
航空管制シミュレーター
航空管制シミュレーター

実は2階にもフライトシミュレーターがあります。セスナ、大型旅客機、ピッツ、ヘリコプターの操縦が体験でき、1回200円。予約も不要なので気軽に楽しめるとあって、いつもたくさんのファミリーで賑わっています。

フライトシミュレーターコーナー
2階のフライトシミュレーターコーナー
シミュレーター
さまざまな機体の操縦を体験


子どもたちに大人気!巨大アスレチック遊具

実は、子どもたちに絶大な人気を誇るのが、この広い空間を生かした巨大な室内アスレチック遊具。雨の日が多い北陸では、天候関係なく体を使って遊べる施設は貴重で、これを目当てに訪れるファミリーも多いのです。飛行機の形をしていて名前は「飛ぶぅ〜ん」。トンネルの中をくぐり抜ける滑り台も、高低差を生かしたダイナミックな滑りで、対象年齢は6〜12歳。小さい子どもたちは大人の付き添いが必要です。

新型コロナの三密対策で始まった遊具スペース「ぶ〜んぶんワールド」の入場制限ですが、事故もなく来場者の評判もいいということで、現在のところ引き続き「入場後1時間」の時間制限を設けているとのことです。

アスレチック遊具
広々とした空間に大きな遊びのスペース
アスレチック遊具
遊具は飛行機型で、後ろには尾翼が
アスレチック遊具
登ったりくぐったり、滑ったり、体を思い切り動かせる

そのほか、足こぎではなくハンドル操作で前に進む「プラズマカー」もあって、こちらもちびっこたちに人気。3歳以上なら1人で乗ることができます。ちなみに走っているのは滑走路。滑走路番号はもちろん小松空港です。

プラズマカーのコーナー
ハンドル操作で前進するプラズマカー
飛行機型の遊具
実機とともに飛行機型の遊具も
館内の様子
トランポリン型の遊具など小さい子どもたちも思いきり遊べる
たくさんの実機
同じ空間にはたくさんの実機を展示
F-104Jのコックピット
1964年に製造されたF-104Jのコックピットも間近で見学可能


飛行機を詳しく学べる2階の展示場

出発ロビーを模したゲートからは2階の展示場へ。こちらは、航空機の歴史や航空機の仕組み、飛行の原理などが学べるようになっています。

階段
2階展示場への階段
玉虫型飛行器
二宮忠八が考案した「玉虫型飛行器」の模型
展示室の様子
航空機の歴史を模型やパネルでわかりやすく説明

一角には政府専用機の貴賓室も展示されています。政府専用機とは日本の皇族や政府の要人が外国を訪れるときに使う専用の飛行機で、イラク人道復興支援や国際緊急援助活動などでも使われてきました。日本初の政府専用機として約30年空を飛び続けてきた機体が引退するにあたり展示が決まったもので、この貴賓室は、天皇や皇太子、歴代首相の居室として実際に使われていた最前方の区画になります。デスクには航空電話が備え付けられていたり、ソファベッドには菊の紋様が入っていたり、これを見に県外から来館する人もいるほどの貴重な展示です。

政府専用機の貴賓室展示
2019年に役目を終え、翌年から航空プラザに展示

そして圧巻なのが、約3000機という世界の民間旅客機の模型。ずらっと並んだ金属製の模型は、400〜600分の1の大きさで精巧に作られていて、一つとして同じものはないそうです。

飛行機の模型
元小松市在住の三浦俊明さんが寄贈したもの

子どものいるファミリーにおすすめ!

航空機の歴史から原理まで広く学べる施設なのはもちろん、たくさんの模型や、迫力ある実機を見ることができる「航空プラザ」。雨や雪の日でも嬉しいのが、巨大なアスレチック遊具で、天候気にせず思いきり体を動かせます。2階の展示室は、夏休みの自由研究にもぴったり。ぜひご家族で航空プラザに足を運んでみてください!

【石川県立航空プラザ】
[住所]石川県小松市安宅新町丙92
[開館時間]9時〜17時
[入館料]無料(シミュレーターは有料)
[休館日]年末年始